よくあるお問い合わせ・ご質問
基本的な時計の正しい取り扱い方を知ろう
精密機器である時計はとってもデリケート!正しく使用して末永く愛用しよう!
時計を購入したらまず、説明書をよく読んで特徴をつかみましょう!
腕時計の機能や操作方法、取り扱いに関する注意事項などは説明書に記載があります。
最近では、エコの観点から説明書は簡易的なものになっており、すべてが記載された詳細の説明書はメーカーホームページからダウンロードするケースが多くなっておりますので、そちらも合わせてご確認ください。説明書に記載のQRコード等からアクセスできます。
また、腕時計はサイズからは想像できないほど多くの部品を使用していますのでとてもデリケート。
時計を動かすための部品は機械式で100個以上、アナログクォーツで50~80個、デジタルクォーツで40個もの部品を使用しています。
精密な技術で作り上げているからこそ、毎日正確な時を刻むことができるのです。
使用するうえで大切なことを守れば何十年も使っていける愛着ある時計になりますよ!
時計を使用する時は、下記の3点は特に注意し、加えて日々のお手入れをプラスしましょう!
①磁気が発生するものに近づけない
時計のトラブルとしてよく見受けられるのが磁気帯びです。
現在は身の回りの至る所に磁気の発生源があり磁気が発生するものを
普段なにげなく使用している為、気づかない間に磁気帯びしてしまう事があります。
ノートパソコン・スマートフォン・テレビ・スピーカーなど
多くの身の回りの家具、家電は磁気を発生させているため、時計を「磁気帯び」させてしまい
精度異常や止まりの原因となりますので注意が必要です。
さらに、バッグや財布の留め具に使われているマグネットは強力な磁気がありますので注意してください。
磁力の影響が弱い場合は磁気の元と時計を離すことで正常な動作を取り戻す場合がありますが
精度が悪い状態が続く場合は完全に磁気帯びをしてしまっている為、磁気を取り除く修理を行う必要があります。
※通常の時計であれば最低限20ガウス(約1,600A/m)の耐磁性能がありますが、
携帯電話と時計を密着させたり(出かける際に時計と携帯を一緒に手に持つ等)、
ノートパソコンやスピーカーの上に時計を置いたりすると、15,000A/m~20,000A/mほどの影響を受けるため、耐えることができません。
まずは「時計から10cm以上離す」事を意識しましょう。
↓セイコーの取扱説明書にもこのような記述があります。
②落下による衝撃や着用時の打撃を避ける
こちらも時計のトラブルとしてよく見受けられる衝撃による破損。
腕時計によっては衝撃や振動に強いものもありますが、時計は精密機器の為、基本的に衝撃や振動に弱く、
激しいスポーツをする際は必ず外すようにしましょう。また、着用時の打撃には十分注意が必要です。
衝撃によるもので見た目にわかる故障は「針取れ」「文字符取れ」「文字盤がズレる(支え折れ)」「リューズ折れ」などが多く見られます。
着用中に気づかないうちにぶつけてしまったり、着用の際に落としてしまったり・・・
よくある事なのですが、スマートフォン等と同じく、壊れていなかったらとてもラッキーなことです。
外装面は破損していなくても内部の部品の破損やゆがみによって、精度に影響が出る場合もありますので充分注意してください。
③高温多湿な場所で使用しない
防水機能付きの腕時計でも、熱に弱いので腕にはめたまま入浴したり、車内での保管、サウナでの使用は避けてください。
熱による精度異常や水分の侵入により、サビや故障の原因になることがあります。